
5月下旬となっていますがグリコのシステム障害による出荷停止は続いているようです。
システム障害により実出荷がこれほどまでに影響するのは、大変大きな打撃だと思います。それだけ、システムが実業務と直結しており、複雑で復旧対応に苦労されていることが予想できます。
グリコシステム刷新の背景と経緯
報道による情報を拾い上げた限りでは、こんな感じです。
グリコは年商3千億円企業ですが、200億円は一部とはいえ金額として大きな金額となります。投資額に対して、営業利益への影響が数十億円というのはかなり大きくなってしまった印象です。
投資額が200億円から300億円に追加されていますが、売り上げ規模から言って、全社ERPであればこのくらいは出せるでしょう、という金額に落ち着かせているように見えます。実態はもちろんわかりません。
経緯と事業への影響
その後、出荷停止を引きずっています。
在庫管理やサプライチェーン影響など、チルド品が他と比べると最も厳しい条件となっているとういう報道がありますが、厳しいだけに、システムへの要求も高度かつ複雑となっていた可能性が高いと思われます。
キリン品については、他社関係でもあることから逐次状況もコメントされています。
ここからは予想となりますが、キリン品はすべてに影響を及ぼしている原因となったのかもしれないと思いました。
というのは、他社のサプライチェーンと連携し、価格計算においても特殊となっていると想定します。
SAPのエンジニアは、SAP中心の考え方となりますので、そのような複雑な仕様はお客様でなんとかしてください、と言っていたかもしれません。もちろん想像ですが。
結果、揉めながら複雑な仕様を組み込んで進めていったのではないかと。
そして今回影響が大きくなっていることで疑問なのが、出荷停止の事態となっているが、旧システムに戻していないことです。
旧システムの仕様からSAP仕様に変えたときに、一方通行でしか対応できないため、戻すことが不可能になっていたのかもしれません。元々複雑な仕様だったものを、別な仕様に落とし込んだ時に、不可逆状態が発生することがあります。
あるいは、一部は稼働できていたので、一部(と言ってもチルド品の多くですから影響は大)は犠牲にしたのかもしれません。
システム障害の原因は
システム障害の原因は、データ不整合や受注品目数の増加等のキーワードはありますが、それ以外はわかりません。
しかし、ここでデータ不整合と言っているのは、データ・マスタ移行に失敗したということになります。
仕様が違うシステムの移行は困難を極めます。おそらくですが、キリン品は他社システムコードも扱うため、かなり複雑だったのではないかと思います。
原因は、様々あり、結果として障害に結び付いたと思いますが、元々広範囲の統合を伴う難易度の高いプロジェクトクトであったことは間違いないでしょう。
また、4月3日の移行以降、出荷停止までして復旧を試みたが、やはりだめだったといった具合で、復旧対応も一筋縄でいっていない苦労が読み取れます。
事業的にも、在庫品の消費期限は長くないと思いますし、小売店の棚も別商品に置き換わってしまうことでしょう。
かなり長引いてしまう可能性はありますが、どうか現場の関係者様には、早いうちに心休まる日が来ることを、お祈りいたします。



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